実体験

トレンド分析とは

トレンド分析とは
Trend Hunterのサービス内容。専任のアドバイザーが付き、トレンド情報とイノベーションアイデアを得るためのダッシュボードやカスタムレポートなどを提供している
出典:Trend Hunter

北米で注目が集まるFuture Festivalとは?
~9世代に細分化したトレンド分析、小売の未来などを学ぶ~

2019年10月1日から3日間にわたってカナダのトロントで開催された、大手企業のイノベーションをテーマにした「Future Festival」。世界中のビジネスや消費、テクノロジートレンドと分析レポートを大手企業に提供する「Trend Hunter」が主催するカンファレンスである。R&Dや新規事業開発担当者が数多く参加する同カンファレンスでは、どのような分析手法やテクノロジー、トレンドが紹介されていたのかを解説したい。

Trend Hunterとは?

Future Festivalを主催するTrend Hunterは、世界のビジネス、消費、テクノロジートレンドやカスタムレポートを、ケロッグ、パナソニック、Omnicomといった世界750社の大手企業に提供している。創始者兼CEOであるJeremy Gutsche氏は今やイノベーション分野のトップ講演者として、あるいはベストセラー本の著者として活躍している。2005年にメディアサイトとして『TrendHunter.com』を立ち上げ、新しいビジネスアイデアやクリエイティビティを世界中から集めている。その後、コンサルティング業務も手掛けるようになった。

Trend Hunterのサービス内容。専任のアドバイザーが付き、トレンド情報とイノベーションアイデアを得るためのダッシュボードやカスタムレポートなどを提供している
出典:Trend Hunter

トレンドサファリでホログラムメガネ体験

メガネのつるについた投影デバイスからレンズに投影した情報を見る。指輪がマウスのような役割を果たし、画面上の表示をコントロールできる
出典:https://www.bynorth.com/focals メガネのつるについた投影デバイスからレンズに情報を投影
出典:https://www.bynorth.com/focals

さまざまなテクノロジーを体感できるFuture Party

Cobra 3Dスキャンが展示されており、自分の3Dイメージを受け取ることができた(撮影:筆者) モニターではどのようにスキャンされているか表示された(撮影:筆者)

細分化された世代層によるトレンド分析

同社のチーフインサイトオフィサーであるArmida Ascano氏がその手法を使って「Forecasting Micro-Generational Desire(細分化された世代層が求めていることを予測する)」のプレゼンテーションを行った。

Trend HunterのチーフインサイトオフィサーであるArmida Ascano氏(撮影:筆者)

例えば、1982-1987年生まれで世界に6億人いる「Pro Millennial(プロミレニアル)」は、1990年代に「Neo Boomer(新世代ベビーブーマー)」でヤッピーとも称されていた収入やキャリアを強く意識した親に生まれ、2000年代に家庭用のPCがあるのが当たり前。ソーシャルメディアを初めて使い始めた世代で、今はミレニアル世代では最も年上の35才ぐらいであるものの、やっと大人になった世代と分析されている。75%がお金を消費するより貯蓄することに力を入れている。

Ascano氏は、2020年の「Pro Millennial」は結婚して親になるというところは今までと同様であるが、そのやり方がまったく新しく、このトレンドを「Contemporary Adulting(現代の大人のあり方)」として、その周辺サービスなどについて解説した。

Contemporary Adulting:Pro Millennial向けの一つのトレンドテーマである

これ以外にもこの「Pro Millennial」向けに、コンパクトでデジタル要素を多分に含んだコミュニティスペースが登場していることを表す「Social Cities」というトレンドも示された。ナビゲーションアプリと自転車シェアリングを組み合わせたサービスや高層住居ビルの屋上での自然豊かな公園を持つ住宅コンセプトなどが含まれている。

小売の未来

「Rewriting the Rules of Retail(小売のルールを書き換える)」のセッションでは、同社のアナリストであるAdy Floyd氏が、下図のようにCyclicality(循環)、Redirection(方向変更)、Divergence(分岐)、Convergence(収束)、Reduction(削減)、Acceleration(加速)という6つの事業機会の方向性のパターンと18の小売業界のメガトレンドについて解説した。

例としてナイキの小型店舗のNike By トレンド分析とは Melroseを挙げた。ナイキのEコマース販売データから半径数キロでの購買商品上位とその地域での季節のデータから、非常に厳選された商品構成およびサイズ構成になっていたり、ロサンゼルスのクルマ社会を反映してEコマースで購買した商品をドライブスルーでピックアップできる機能を提供したりしていると解説した。

Nike By Melrose:米ロサンゼルスのメルローズ通り沿いにあるNike店舗
出典:https://news.nike.com/news/nike-by-melrose-store-los-angeles

初対面の人たちとサービス開発ブレスト

最終日はワークショップのみということもあり、参加者が若干少なくなっていたが、CEO Jeremy Gutsche氏がモデレーターとなりサービス開発のワークショップが開催された。丸テーブルに5人以上が座るように指示され、初めて会った人たちと自己紹介を行い、チームを編成し、「家族経営の20店舗を持つスーパーマーケットチェーンがAmazonに対抗しながら、どのようにサービスを変革して生き残っていくか」をブレインストーミングするという課題を与えられた。

CEO Jeremy Gutsche氏がモデレーターとなりワークショップを行う。背景の丸テーブルに参加者が集まりブレインストーミングを実施した(撮影:筆者)

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